期間工@九州

九州のとあるメーカーの工場などで働く期間従業員たちが、寮生活や仕事のことについて教えます!

【事例紹介】スバル現役期間工が語る、実際にあった危険な事故と対策

期間工は事故が多い?


工場内で車などの組み立てや、部品の運搬をする期間工。短期でお金がたまる待遇が魅力的な反面、その仕事内容は、体力が必要で厳しいものだと言われています。

つらい仕事に加えて、期間工を考える人にとって不安に思うのが勤務中の事故やケガ。工場での仕事となると、仕事中の事故や怪我が多いのではないか、と心配な人も多いのではないでしょうか?

今日は、現役期間工が最近工場で起こった事例や周囲の同僚の話をふまえて、期間工が働く環境で起こった事故や怪我、そしてそれを防ぐための方法などをご紹介します。

 

怪我が理由で泣く泣く辞める期間工も

期間工は、契約期間が定められている短期の仕事です。

そして、多くの期間工が「満期慰労金」という手当をもらうことを目標に働いています。

しかし、この「満期慰労金」とは、契約期間を勤めきったことに対して支払われる手当。

怪我や病気で勤務の継続が困難になってしまって辞める場合には、もらうことができません。

そのため、せっかく期間工になっても、怪我や病気で辞める場合は、引っ越しなどの手間を考えると、マイナスとなってしまうのです。

実際に、腰痛の持病を隠して働いていたが悪化してヘルニアになってしまい、それが理由で期間工を辞めることになったという人もいます。

また、期間工の職業病とも言える「ばね指」に苦しむ人もいます。

ばね指とは、手先をよく使う期間工が、疲労などがたたって腱鞘炎になってしまい、熱く痛むような状態が続き、それが進行して指の曲げ伸ばしができなくなる病気です。

ばね指になってしまうと、工程によっては期間工の仕事をすることが難しくなってしまいます。また、新規で期間工として勤めようと思った時も、面接や健康診断などの採用の時点で落とされてしまう可能性が高くなります。

 

【事例紹介】フォークリフトを扱う期間工が腰椎圧迫骨折の怪我

ここで、実際にスバル期間工が体験した事例を紹介します。

期間工Aさんはひとりで、フォークリフトを使ってトラックから荷物を下ろす作業をしていました。

この作業は、積んである荷物のまとまりの下にフォークリフトのつめを差し込み、引き出して荷物の山を運ぶ・・・という作業です。

1つ目を運び終わって、2つ目を移動させようとしたとき、Aさんは隣の荷物が少しずれていることに気づきました。

期間工Aさんは、荷物を戻そうとしてフォークリフトを一旦おり、ずれている荷物に近づきました。
その時、荷物が落下してきて、期間工Aさんは荷物の下敷きになり、腰椎圧迫骨折という大怪我をしました

腰椎圧迫骨折とは、腰の部分の骨(脊椎の「錐体」と呼ばれる部分)がつぶれるように骨折してしまう怪我で、強い痛みを伴います。

その痛みは、歩くことはおろか、寝返りでさえ出来ないと言われているほどのものです。

また、ひどい場合には、神経を傷つけてしまい、麻痺して歩けなくなったりする場合もあります。

今回怪我をしてしまった期間工の方が、一刻も早く良くなることを願っています。

 

フォークリフト事故に遭わないためには、どうすべきだった?

今回の事故を受けて、自分が同じ状況だったらどうすべきだったか、現役期間工の意見はこのような感じです。

※事故にあった期間工Aさんの落ち度を指摘しているのではなく、再発防止を考えてこういう行動をするべきだという意見です。

  • 異常時は、一人で対応せず助けを呼ぶ
  • 危険を感じたら近寄らないようにする
  • 自分の身体の安全を第一に考える

いかがでしょうか。

作業をしていると、教えてもらったマニュアルだけでは対応しきれないイレギュラーな事態に陥る場面があります。

そんなときは、ひとりで対処しようとせず、まず上長に報告し、対応方法を一緒に考えたり、一緒に対応してもらうことが大事なのではないでしょうか。

スバルの安全唱和として「停める、呼ぶ、待つ、ヨシ!!」という言葉がありますが、本当にこの通りだと思います。

 

期間工を危険から守るための取り組み(スバルの場合)

さきほどの事例は、数年前に起こった遠い昔の話、というわけではありません。

しかし、期間工の事故は、期間工自身だけでなく企業にとっても重要な問題です。

お金の面でいうと、期間工が仕事中に怪我をすれば、会社は責任を問われることになり、賠償問題などに発展しかねません。

また、「期間工=怪我が多くて危険」というイメージが強くなってしまうと、働いてくれる人が少なくなってしまい、生産を続けることができなくなってしまいます。

そのため、企業でも期間工を怪我や事故から守るための仕組みを色々と考えています。

 

TPMでの改善活動

例えば、大きな事故には発展しないものの「ここは危険だ」「危ないんじゃないか」というところを上げて、改善策を期間工と社員が一緒に考えるミーティング時間があります。スバルでは、TPMという時間に行っています。

TPMで提案した改善案は、無視されることなく、良いものであればどんどん反映されて環境が改善されていきます。

少しでも危ないなと感じたことがあれば、ぜひ発言をして改善していくのが、自分にとっても一緒に働く期間工にとっても良いことでしょう。

 

労働災害一報水平展開での再発防止

また、さきほどのフォークリフト事故のように、大きな事故が発生した場合には、他の工場にも事例として展開されます。これは、「労働災害一報水平展開」と呼ばれていて、期間工も全員、どんな事故がどういう状況で起こったのか、知ることができます。
この水平展開の優れているなと思ったところは、「見て終わりではない」というところです。期間工ひとりひとりが、「どう行動すべきだったか?」と対策を考え、名前とその対策の案を水平展開の資料に書き込んでいきます。

自分以外の意見を見ることもできるので、どう行動すればよかったかわからない場合も、他の人も意見を参考にすることができます。
このようにして、二度と同じ状況で事故が起こらないように、再発防止策が取られています。

 

まとめ

事例をみると、「本当に期間工になっても大丈夫だろうか」と不安に感じる人もいるのではないかと思います。

たしかに、危険な事故が起こる可能性は、他の職種同様、期間工にもあります。

しかし、期間工のように、常に職場の環境を全員で考えて行動している職場は、ほかの職種にはなかなか見られないのではないでしょうか。

もちろん、企業も期間工の安全を考えてくれてはいますが、結局怪我や事故にあって痛い思いをするのは自分です。

普段から安全に気をつけ、作業のルールを守り、自分の身体第一で働く、ということを意識するようにしたいですね。

期間工は、危険なこともつらいこともある職種だと思います。事故にあわずに期間満了する期間工がほとんどですが、事故にあわなくても、赴任から最初の2週間は身体中から筋肉痛の悲鳴があがります。

 

でもその分、魅力に感じるところがあるのも事実です。

例えば、手当などで手に入るお金が増えるのに対して、寮つき社食ありで出て行くお金はかなり抑えられるので、貯金はかなりたまります。

車好きな人にとっては、自分は●●のこの部分を作っている!というモノ作りの喜びがあります。

 

これから期間工になる方へ・・・

危険があることをしっかり頭においていただくことで、安全・満足な期間工ライフをお過ごしください。

工場で待ってます!

 

3/30追記。

ブックマークとコメントどうもありがとうございます。

とても励みになります、こちらでお返事させていただきますね。

 

id:tinyoko8 様 「過酷な仕事なんですね。」

→そうですね、過酷な仕事です。でも、道で自分のつくっている車種を見かけると、少し嬉しくなります。これが醍醐味でしょうか・・・

id:goux1588 様 「フォークリフトは本当に危険です」

→もしかして、フォークリフトの経験者さまでしょうか。危険だからこそ、講習や資格があるんですよね。しっかりとルールや手順を守ることが安全の第一歩ですね。

id:stellacafe7 様 「本当に安全第一ですね(>_<)」

→本当に、その通りです。毎日働いていると、だんだんと緩んできてしまうので、気を引き締めて頑張ります。